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6/7 「エイリアンと共同体」 小谷真理先生

既存の作品を複数選び、共同体と疎外を巡る問題を抽出し、その解決法を考察する。

 

①アニメ(原作:web小説)「Re:ゼロから始める異世界生活」

 

 コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召還されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。  (引用:Re:ゼロから始める異世界生活公式サイト イントロダクション)

 

②アニメ(原作:web小説)「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」

 8月某日 東京 いつもと変わらないはずだったその日。東京・銀座に異世界への「門(ゲート)が忽然と現われた。門から続々となだれ込んでくるモンスターの軍勢を撃退した陸上自衛隊は、門の向こう側の「特地」に進出。現地住民との接触を開始する。第三偵察隊を率いるオタク自衛官・伊丹二等陸尉は、「特地」を探索中に巨大な炎龍が集落を襲う場面に遭遇。生き残ったエルフの美少女を助けたことで異世界の住民たちと交流を深めていく——。

(引用:GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり公式サイト イントロ)

 

 これらの二つに共通するエイリアンは異世界人であるということだ。①も②も異世界には私達と同じ姿をした人間もいれば、獣耳や鬼の角が生えた人、魔法が使える人、エルフ、ドワーフなど様々な人種が出てくる。

 それらも種族という面ではそれぞれの共同体の外にあるエイリアンであるが、ここで異世界人という新たな項目が加わると、彼らは一つの共同体となり、私達も国や人種は関係なく一つの共同体になる。

 例えばGATEであれば、ゲートの向こうの共同体と地球の共同体という対立になる。そして異世界ではもちろん地球人は疎外される。それは様々な場面で描写され、①では携帯電話が魔法道具として異世界では捉えられ、②では逆にゲートの向こうの人が日本にきたときに生卵を食べるのに抵抗を見せる場面が描かれている。

 ではこの二つにおいて主人公たちはどのようにして異世界に溶け込んでいくのか。

 アニメを見ていると、どちらもヒロインとの交流を通して異世界に馴染んでいくのが読み取れる。

 

 そこから、やはりエイリアンは自分とは異なる共同体にいる人の中に、大切な存在を見つけることによって共同体に溶け込んでいけるのではないかと考える。それは恋愛でも家族愛でもなんでもいい(おそらく恋愛の方が描かれやすいだろう)。

 

 よって疎外はによって解決しうるのではないか。

〈参考文献〉

1) GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり公式サイト イントロ

 

 http://gate-anime.com/story/intro.html (閲覧日 2016.6.19)

2) Re:ゼロから始める異世界生活公式サイト イントロダクション

  http://re-zero-anime.jp/story/intro.html (閲覧日 2016.6.19)

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