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6/7 「エイリアンと共同体」 小谷真理先生

身の回りにいるエイリアンとその理由                 

 

 エイリアンを「その土地の共同体に属していない存在」とすると、真っ先に私が思い浮かぶのは

 

「外国人観光客」

 

である。(外国出身の人でも、その土地に住んでいる人は多少なりともその土地のルールに適応しようとしながら生活していると思ったので、除いた。)

 

私は羽田空港の国内線ターミナル内にあるカフェでアルバイトをしている。やはり、国内線なので利用客のほとんどは日本人であり、外国の方がいると(決してネガティブな意味ではなく)ある種の違和感のようなものがある。最も大きいのが言葉の問題だろう。

各地の観光地でも「日本の人とは違うマナー感覚の外国人観光客が多くいる」といったニュースの特集もよく目にする。

 

ここでは日本においての外国人観光客について述べたが、当然、日本人も外国へ行けば上記のようなことが当てはまる(その土地においてのエイリアンになる)。

 

また、現代ではそのようなことはないので「身のまわりにいる」例ではないが、江戸時代頃まで“忌み子”として嫌われていたという 「双子」 は、同じ国の人間でありながら「共同体から疎外されている存在」として、当時の社会においてはエイリアン的な存在と言えるのではないかと思った。

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